さて、幸い我がネットキャンバスには「カウンセラー」と「占い師」の両名が在籍しています。
まずはそのお二人に登場してもらいましょう。
カウンセラー歴38年の高見宗太郎です
占い師ですが巫女でもある矢祭麻衣子です
ぶっちゃけ、お二人の仲はどうなのですか?
殴り合いの喧嘩はもうされましたか?
あんた、どんな目で私達を見てるのよ
でも世間の多くは、カウンセリングと占いは敵対するものと見ていますからねぇ~。
例えば、一般の方は生活上で困ったことがあった時、カウンセリングと占いのどちらを利用するのでしょうか?
まずはこれをメンバーに聞いてみましょう。
皆さーん、カウンセリングと占いの「どっち派」か10点満点で答えてくださーい
メンバー | カウ VS 占い | コメント |
1:9 | 出雲美紀私は高校生の頃から占いに救われているので… | |
2:8 | 神足悠香自分がどうにかできるより、自分ではどうにもならないのが8ですね | |
3:7 | 巻誠生きていれば奇跡だらけですよね。変に科学の理屈をつける必要はないと思います | |
4:6 | 神楽坂美咲世界には大きな流れがあります。しかし最近の人類は力をつけ、流れに逆らってでも泳ぎきれると傲慢になっているのです | |
4:6 | 白金春香職業柄、最後は占いやお守りにすがる人をたくさん見ているので、それも人の本質かと思います | |
5:5 | 三笠哲也信じる信じないではなく、私は中道の道を進みますので | |
5:5 | 長谷川光力はあるのに運に恵まれずに成功できなかった人間をたくさん知っています。実力をつけることなく運頼みで消えていった人間もたくさん知っています。 | |
0:0 | 星野彩美ん? そういった軸は私には存在しないのだぁー | |
0:0 | 伊藤明日香私もどちらにも縁がありません | |
6:4 | 隼賢介治療家としては、科学的根拠のある方をベースにすべきでしょうが、実際、病は気から治せる例も見てきているので6:4です… | |
7:3 | 毛利悠介プログラムはカウンセリングの方が圧倒的に組みやすいです。占いは再現性に乏しく、ランダム要素が多すぎるため扱いにくい… | |
7:3 | 津雲大輔俺の経験則だな。だから俺だけにしか当てはまらないし、これが正しい数値とも思わないがな | |
8:2 | 裕木清明自分は外的要因に頼る人生を送ってきていないので自力8、他力2のイメージです | |
8:2 | 富士サスケうーん、あんま初詣とかも行かないし… | |
9:1 | 泉獅子王丸これは人間の強さを信じたい願望の数字ですね | |
10:0 | 渡辺皇海占いやおみくじはこれまで経験したことがありません。アホらしいからです |
ムカつくコメントもあるわね。何で拓海はわざわざ分断させるような企画をするかなぁ? で、そういうあんたはいくつなのよ?
あ、僕はどちらも取り入れたくてこの企画をやってます
ズコーッ
さすが長老、コケ方にも年季が…
カウンセリングと占いの違い
日本におけるイメージの違い
カウンセリングと占い。
同じ「相談」でもイメージが全く違います。
「カウンセリング」だと重たいイメージですが、「占い」だと気軽なイメージがありますね。
まずはこれについてお話下さい。
私がカウンセラーになった頃は、カウンセリングは「精神的におかしな人が行くところ」との偏見がありました。
さすがに今は世間にも受け入れられていますが、アメリカに比べれば大きく遅れをとっています。
もっと日本でも気軽にカウンセリングを受けられる文化が根付けばいいのですが、やはりまだ敷居が高いのでしょう。
料金、機会数、質…、どれをとっても課題は山積みです。
占いのイメージは簡易的なものから本格的なものまで「良好」と感じています。
市場規模も右肩上がりでカウンセリングより遥かに大きいので、一定の市民権は確立していると言えるでしょう。
私見ですが、日本は欧米より宗教の信仰心が薄い分、占いの神秘的な部分に惹かれ、頼るのかもしれませんね。
世界的に見れば、ちょっと恵まれすぎな気もします。
なるほど。
確かに占いは、おみくじも含め知らず知らず殆どの人が経験していますが、カウンセリングの経験数は総じて低いですものね。
ただ、今は学校にカウンセラーがいる時代ですから、少しずつ変わっていくのかもしれません。
アプローチの違い(内からいくか外からいくか?)
次はアプローチに関してです。
占いは相談者へアドバイスを送り、カウンセリングは相談者の話をよく聞くイメージがありますが、そのあたりを詳しく解説して下さい。
占いのアプローチは千差万別です。
例えば、面談形式の占いでは、相談に乗っているように見えて、占い師が相談者を導くケースもあります。
それでもどんな占いでも最終的な答えを出すのは占い師なので、やはり外からという解釈でいいと思います。
「占いは、外側から直接答えを与える」
この認識でOKです。
カウンセリングは相談者が自分で答えを見つけていく手助けをするものです。
例えば「仕事がうまく続かない」という悩みであれば、カウンセラーは「あなたが仕事をやめたくなる理由の共通点はありますか?」などとリードしつつ話を引き出していきます。
こうして自分の内に隠されていた「声」を拾い集め、総合的に自分なりの気付きを得ていくわけです。
地道な対話を繰り返す作業で、仮にカウンセラーが答えに気付いたとしても、それを直接知らせることはありません。
自分で気付き、「内側から出した答え」の方が、心にしっかりと残るからです。
ふむ…。
占いは外からの「アドバイス」で楽だけど、無視できる軽さもありますね。
カウンセリングは大変だけど、自分で出した答えだからこそ重みがありそうです。
(あとお二人…、もうちょっと盛り上げるためにバチバチとバトって下さい…)
はぁ? 私は普通にやるわよ
得意分野の違い
では、気を取り直していきましょう。
占いとカウンセリング。
それぞれのアピールポイントについて教えて下さい。
カウンセリングはその人の行動変容を目指します。
簡単に言えば、以前とは違う「自分の望む行動」がとれるようになるということです。
それは一過性のものではなく、その先も続けられ、さらに進化させられるということです。
継続的かつ自分のモノとなる。
これは人生において大きな財産になると思います。
占いの最大の魅力は「決断力」にあると思います。
人は1日に3万回の決断をしていますが、これは脳にとってストレスです。
現代人は皆、選択に疲れているのです。
ましてやその中に「重大な選択」や「迷い」があれば、肝心のパフォーマンスが低下してしまう危険性すらあります。
怖くて決められず、いつまでも1歩が踏み出せない人もいます。
果たしてカウンセラーは、そんな人にも「もっと考えろ」「自分の中に答えがあるんだから見つけろ」と言うのでしょうか?(チラッ)
皆、決断できないからこそ、占いが手を貸すのです。
(例えば「右に進みましょう」などと言ってあげるのです)
おー、それぞれ大きなアピールポイントがありましたね。
僕はますます、両方利用したくなってきましたよ!
守備範囲の違い
どちらも人を援助するお仕事ですが、どこまで人を助けられるのか?
その守備範囲について教えて下さい。
カウンセリングは心のサポートですから、心理学が及ぶ範囲になると思います。
一般的な悩みや不安は心の範囲内ですから、一緒に解決策を探っていくことになるでしょう。
私個人には守備範囲がありますが、占い全般で言えば、およそ全てを網羅できると思います。
たとえ私は無理でも、どこかに答えられる占い師がいるはずです。
カウンセリングよりも占いの守備範囲のほうが広いようですね。
このあたりも占い人気の理由になっているのでしょう。
うーん、まだ弱いですねぇ。「VS」とタイトルにも付けているので、それぞれディスりあってみて下さい。
ディスり合う?
もっとお互いの欠点を指摘し合う感じでw
それに近いのは、ネッキャンで出会って早々にやりましたよ
ですね…。ではせっかくなので、当時の再現でも見て下さい
私のところにはカウンセリングを受けた直後の人も来るんですよ
ほぅ
「カウンセラーはただ話を聞くだけだった」「結局、何も解決しなかった」という不満だらけでしたけど
それはミスマッチですね。ただ一度の面談で答えが出せるケースは少ないのです
つまり相談者側のミス、責任だと?
いえいえ。カウンセラーが最初に説明をすべきでした。また、ただ話を聞くだけのカウンセリングには私も疑問が残ります
私達から見るとカウンセラーは自分で責任を取りたくないように見えるのですが?
そんなことはないと思います。「あなたが答えを出したのだからあなたの責任です」とは言いません。カウンセリングは共同作業なので、当然、責任はカウンセラーにもあります
では、カウンセリングはなぜあんなに歯切れが悪いのでしょう?
慎重な部分はあると思います。ある程度、科学的な根拠に基づいてやりますので
科学的ねぇ…w
意味深な笑いですね。では占いの信頼度についてはどうですか? 眉唾的なものも多いと感じているのですが
個人差が大きい業界なので
逆に私のところには、「占いは当たらない」「根拠がない」という方が来ることも多いのですよ
カウンセリングの科学も威張れたものではないと思いますが。エセ科学とまでは言いませんが、心理学と経済学は天気予報に劣っているのが現実ではありませんか?
現時点ではそうかもしれません。では、矢祭さん個人の「占い信頼度の根拠」を教えて下さい
体験による個人的な根拠です。何度も私の占いに助けられれば、その人にとってはそれが根拠となるのです
素晴らしい答えですが、同時に絶対的な根拠はないということにもなりますね
世の人が占いを馬鹿にするのは簡単ですし、信じないことも自然だと思います。ただカウンセリングも含め、絶対のシステムはまだ存在していないのです
それはおっしゃる通りです。私達はまだ発展途上で、互いに課題も残されているわけですね
星野さん、この2人を止めなくてもいいのですか?
こんなの、ただヤーヤー言ってるだけの「やー祭り」みたいなもんでしょ?
うまい!
そして私達こそホントの「高み」の見物じゃーい!
うますぎるっ!
で……、これは本当に喧嘩だったのですか?
…なわけないじゃない。議論と喧嘩は違うのよ
なるほど。これが大人のやり方ですか~
信頼性の違い
お二人の議論でも出ていましたが、ここでもう少し信頼性について考えてみたいと思います。
もちろんどの業界にもポンコツから優秀まで様々な人がいることでしょうが、全体的な信頼性についてはカウンセラー優位だと思われます。
例えば、朝のTV占いでは、チャンネルによって真逆のことを言っていることもありますし…。
対するカウンセラーには、「公認心理士」という国家資格も与えられていますから、信用という点では高くなるでしょう。
…では、お二人の意見をどうぞ。
占いは幅が広いのです。
四柱推命、占星術、易学、タロットなど、統計に基づいて体系立てられているものもあれば、学問として成立しているものもあります。
占いが国家資格になれないのは、客観的な評価が難しいからもあるでしょう。
個人によって解釈が異なる性質があるため、私自身、資格として認めることは難しいと考えています。
カウンセラーは心理学や臨床学や哲学をベースにしています。
資格的には「臨床心理士」や「公認心理師」を持っていれば信頼は高いと言えますが、これが絶対ではないところがカウンセリングの難しいところです。
強い資格を持っていても心に響かないカウンセラーもいれば、稀に資格を取っていない「自称カウンセラー」の方でも素晴らしい成果を上げている方はいるからです。
趣旨からはズレますが、一度、お試し(体験)的なカウンセリングを受けてみて、合うようであれば継続する形が理想ではないでしょうか?
ふむ…。
長老が指摘されていたように、カウンセリングに関しては、初回の料金を無料なり割引するなりすれば、もっとカウンセリングが身近になっていくかもしれませんね。
全国のカウンセラーの皆さん、いかがでしょうか?
向き不向きの違い
ここまでを簡単にまとめつつ、占いに頼ったほうがいい人、カウンセリングを受けたほうがいい人を分けて記しておきます。
占い | カウンセリング | |
相談内容 | あらゆること | 心に関すること |
時間 | 素早く結論を出したい人向き | じっくり取り組みたい人向き |
変化 | 運や環境といった周りを変えたい | 自分が変わりたい |
カウンセリングと占いの共通点
お二人に共通しているのは、「その人のために動く」ということですね。
やり方は違っても援助する心は同じだと感じました。
多様化する価値観と複雑な人間関係がもつれる現代社会。
中には「カウンセリングなんて受けても無駄」「占いなんて無意味」と考える方もいるでしょう。
それでも私達には、万能薬もなければ救ってくれる神もいないのです。(信仰心の強い方にはいると思いますが…)
だからこそカウンセラーと占い師という選択肢もあることは、頭の片隅に入れておいた方がいいかもしれませんね。
最後に、仕事の中で目標にしていることを教えて下さい。
「何を目指していますか?」という話ですね。
私のカウンセリングの究極の目標は「たとえサイコロで進路を選んだとしても問題のないクライエントになってもらうこと」です。
天衣無縫の実力をつけるのもありですし、自由自在かつ豪胆な心を身に着けるのもありということです。
それが中身を変えていく最終ゴールだと確信しています。
実際、そこにたどり着くのは難しいですけどね…。
私の目標は「協力者であり共犯者」であり続けることです。
良い結果には共に喜ぶ友人となり、悪い結果が起きた時には半分重たさを背負ってあげることです。
どちらにせよ、その存在は心強いと思います。
占いが外れたら私のせいにしていいですし、いくらでもわたしを罵倒すればいいですし、私はいくらでも頭を下げます。
その人が救われるなら、それが私の役目だと思います。
だから私は今日も断言するのです。
「迷ったら右を選んで!」と。
まとめ
人生、運と実力は車の両輪みたいなものだと思います。
「運も実力のうち」
光さんが言っていたように、成功するには内的要因(実力)と外的要因(運)のどちらも必要なのでしょう。
そしてカウンセリングは本人の実力(内的要因)をつけ、占いは本人の運(外的要因)を良くする手段なのだと強く感じました。
僕もぜひ…。
そう言えば最近、美紀さんは私のカウンセリングにも来るようになったので、両方利用し始めましたね
えっ!?
それを勧めたのが私なのよ
えーっ!?
絵ーっ!
ドタバタになってしまいましたが、占いとカウンセリングの「違い」や「良さ」が分かって頂けたらありがたいです。
それでは改めて、お疲れさまでした!
またお会いしましょう!
はばなぃ~