【ロックな人生を歩み続ける】富士サスケエピソードvol.1

ロック担当

富士サスケ

shape of heart
(2022年時点)

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さすけ!

サスケさんのイメージソングです(初期設定で音量が大きくなっていますので注意してくださいね)

ファビア

聴きながら読むとサスケさんのイメージが湧きやすくなりますね

目次

富士サスケさんのエピソード集です(読みたいタイトルをクリックしてください)

2018年10月4日

そう言えばオレ、左利きでした…


(21歳当時)

母親から電話があったのは、富士サスケがインスタントラーメンを作っている最中のことだった。

一人暮らしを始めて2年目。バイトはしているとは言え、まだ仕送りをもらっている身で肩身は狭い。
ましてや予備校を勝手に辞めて、音楽の専門学校に飛び込んだワガママ息子だ。

多少の小言は聞いてやらねば罰が当たる。

しかし、電話の時間が長くなるにつれ、サスケの口調はどんどん荒くなった。

これもいつものことだった。
母親が心配してくれているのは分かるが、毎回同じことを言われるのに辟易としていた。

サスケは、塩ラーメンにネギを振りかけながら大きな声を出した。

「おぅ大丈夫! ちゃんと自炊してるよ。あぁ野菜も食べてるよ!」

その時、なぜかは分からない。説教つながりのせいなのか、「サスケ」と呼ぶ母親独特のイントネーションのせいなのか、実家にいた頃によく言われていたセリフまでをも思い出してしまった。

【こらっサスケ、また携帯をベッドに放り投げて!】

そう、このセリフを毎日毎日言われていたのだった。

何でこんなことを今思い出さなくてはいけないのだろう。
余計なイライラが加わり、たまらず叫んだ。

「もう分かったよ! じゃあな!」

切った携帯をそのまま右手に持ち、作り終えたラーメンを左手に持って自分の部屋に入った。

高ぶった気持ちが収まらなかったせいだろう。
久しぶりに携帯をベッドに投げつけた……、つもりだったが、左手のラーメンを放り投げていた。

「あーっ!」

ラーメンがスローモーションで飛んでいった。

この感覚を味わうのも久しぶりだった。

-f i n-

矢祭麻衣子

まぁ昔から変わっていないのね…


2021年11月15日

オヤジぃ…


(24歳当時)

Bサインの配送スタッフのバイトを始めて3年。

富士サスケは、今日も派手にデコレーションしたバイクに乗って、警察署にお弁当を届けていた。

婦警さん

はい、サスケ君ありがとう。ではこのお弁当5個は、泉警視に責任もって届けておくわね

富士サスケ

ウッス、獅子王丸のオヤジにヨロシクぅ

婦警さん

ご苦労様。あとあそこに停めてあるサスケ君のバイク、また違法改造だからー

富士サスケ

それがロックだぜ!

婦警さん

うん。そこの会計課で、また罰金6000円払って帰ってね~

富士サスケ

それはショックだぜ!


2023年3月10日

エスパー出現?


ビリッ!

ジーザスな破裂音が富士サスケのお尻から聞こえてきた。

神は、何という試練をお与えなさるのだろう。

見なくても分かる。

銀箔加工されたお気に入りのシルバーパンツ。

それがサスケがソファに座ろうと屈んだ瞬間に破けたのだった。

富士サスケ

ここはBサインの2階にあるミーティングルーム。

幸い、まだサスケ以外到着していないため、大きく裂けた穴は誰にも見られていない。

焦ることはなかった。

程なくして、サスケに素晴らしいアイデアが閃いた。

富士サスケ

急いで1階に降りると厨房に入り、玉ねぎを泣きながら切っている佐々木拓海に声をかけた。

「おーい拓海ー」

「今、無理ですー」

どんな返事であろうと関係ない。

勝手知ったる厨房なのだ。

「ちょっとアルミホイル借りるぞー」

富士サスケ

急いでアルミホイルを手に取ると、シルバーパンツを素早く下げ、赤いトランクスの上からぐるっと1周巻きつけた。

「ふーーっ」

一安心だ。これなら外から見ても気付かれないだろう。

ゆっくりミーティングルームに戻ると優雅にコーヒーを淹れた。

たまにはクラシックでも聴こうと再び屈んだその時、誰かがドアーを開けて入ってきた。

「あっ、サスケさん、こんにちは」

白金春香

夜勤明けの白金春香だった。

「ざーっす」

しかし春香は、珍しく難しい表情で一語ずつゆっくりと話し始めた。

「にわかには信じがたい話ですが…、私、たった今…、読心術と透視能力を獲得したみたいなんです…」

白金春香

「はははw え? 白金シス…がウソを言うはずないっスよねぇ」

春香が小さく頷いた。

「まずは読心術からいきますね。サスケさん、ご自分の下着の上にアルミホイルを巻いたと思っているでしょ?」

「えっ!? 何のことっスか?」

富士サスケ

当たっている。
まさか本当に読心術など存在するのだろうか?

動揺するサスケを尻目に春香は言葉を続けた。

「次は透視能力です」

「はい…」

「今履いている下着には、赤い柄に青いギターのプリントが見えます」

「えっ? えっ? えっ?」

富士サスケ

これも当てられた。もう訳が分からない

「サスケさん…」

「はいっ!」

「サスケさんが巻いているの…、多分サランラップよ」

白金春香

「えーーっ!?」

富士サスケ

-f i n-

佐々木拓海

確かにアルミホイルの隣にサランラップがありましたー!

伊藤明日香

お前のエピソード、こんなのばかりだな…


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